【取材】「第9回森と海とを結ぶ緑の復元活動 松尾鉱山跡地の植樹活動」

10月2日(日)、NPO法人環境生態工学研究所(仙台市)主催、
旧松尾鉱山跡地(八幡平市)の植樹活動へ参加してきました。

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かつては「雲上の楽園」と呼ばれるほど隆盛を極めていましたが、閉山後は
鉱山から大量の強酸性水が赤川に流入し、北上川を汚濁していたため、大きな社会問題となりました。
現在は新中和処理施設が稼働し、抗廃水は中和されて流されています。

また旧松尾鉱山跡地の森林は、露天掘やズリの堆積等により荒廃しました。
県の専門家らによる、樹木の自立的遷移が始まるまでは人工的に植樹が必要との見解から、
現在は植樹活動が行われるまでとなっています。

今回は、仙台からの参加者や岩手県内の参加者も含め200人ほど。
グループごとに4区画を受け持ち植樹をしてきました。

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スラグ、バ―ク(樹皮など)堆肥、海藻(カキ殻)、土をスコップでよく混ぜ、
真ん中を少し高くして、植える土壌を作ります。
そして、防風柵の側にアキグミ2本、20~30cm離してナナカマド1本、ダケカンバ1本を植えこみました。
この樹種も、鉱山周辺の在来種として選ばれているものです。
バ―クを被せて、マット状の表土を軽くかぶせて、終了です。

ここに、28年度植樹という記念看板を立て、その前で記念撮影。

以前に植えられた箇所も木々が育ってきている様子がわかりました。
地道な活動ではありますが、長く続けられることで効果が表れてくるのだと思います。
北上川流域に住んでいる私たちにとっては、無関係なことではないですよね。
岩手の豊かな自然環境を保つための取組を、
多くの方に知っていただく機会にもなったのではないでしょうか。

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このページは、staffが2016年10月 5日 15:47に書いたブログ記事です。

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