7月31日(日)、アイーナでは、衣・食・住からライフスタイルを考えるイベント「もりおかecoライフ2011」が開催されました。
企業ブースも多数出展しており、来場者でにぎわっておりました
環境学習交流センターでは、土日環境学習講座の中で、節電についての講座を行いました。
「企業も家庭も前年度比15%削減の『節電要請』にどう行動するか」
講師:高橋良和さん(川口印刷工業株式会社)
講師の高橋良和さんは、岩手県地球温暖化防止活動推進員も務めていらっしゃいます。
まず、この前年度比15%の節電というのは、今までの節電と違い、ピークの使用量を抑えることなので、「一か月いくら」から「一日の電力使用量を『見える化』する」ことが大事なのだそうです。
川口印刷工業では、大型生産機械の消費電力や、部屋(エリア)ごとの消費電力も明確にしています。それを社内で配布することで、自社の電力使用パターンを「見える化」し、節電への意欲を高めているそうです。
また、デマンド装置を設置し、警報を事務所でモニタリングできるようにし、警報の段階に合わせて対処しているそうです。
具体的には、第1段階の警報は照明を消す、第2段階では空調を消す、第3段階では生産設備を停止する、としています。
このような「見える化」とともに、蛍光管を200本外したり、空調機の間欠運転を徹底するなどしており、7月に3回あった警報は、すべて第1段階で回避することができたのだそうです。
家庭でも、同じことがいえます。
家庭では、まずアンペアを1ランク下げることが第一歩です。
今、ほとんどの家では、ブレーカーが落ちないように多めのアンペアで契約されているんだとか。契約アンペアを下げれば電気代も安くなるし、消費電力への関心や使い方も変わってくる、ということです。
たしかに、一人暮らしの時は、ブレーカーが落ちないように家電の組み合わせを考えたり、コンセントからプラグを抜いたりしていたな…と思いました
そのような、積極的な行動が、何より大切です!、と良和さんはおっしゃいます。
これから新しいことを始めるのは、なかなか難しいものです。でも、今取り組んでいることを膨らませていくことで、積極的な取り組みに繋がります。それには、すでに取り組んでいることが、環境にもいい活動なのだ、という「気づき」も大切なんです。
逆に、環境活動とされる、マイバックやマイはしなど、使い方で大きく変わることに気づかされました。
例えばマイバック。レジ袋削減のための活動ですが、レジ袋をもらってたくさん買い物をして、それをまとめるためのマイバックでは、少し意味がちがってきますよね。
また、再生紙70%と100%の紙があったとき、循環して使うということを考えると、70%のほうが環境にやさしいのだそうです。100%に比べて70%のほうが紙が強いので、循環しやすい、ということなんです。
そして、ゴミを減らす、4R運動も大切です。
Refuse(発生源でゴミを絶つこと)、Reduce(買う量・使う量を減らすこと)、Reuse(繰り返し使うこと)、Recycle(資源に再生して再利用すること)、の4つです。
これらは調べると10R運動なんかもあり、その中にはRelax(リラックス)が入っているものもあり、肩肘はらず、自分がやっている活動のなかからさらに発展させて取り組む、楽しさが大切だと、改めて知りました。
最後に…、
良和さんはまたの名を「口笛おじさん」といい、自分の肺活量だけで奏でられるエコな楽器・口笛の演奏を披露してくださいました(^_^)それはとてもきれいな音色でした〜♪♪
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