【取材】ガニザの沢の少年少女サワガニウォッチング

 5月7日(土)、岩手自然ガイド協会設立準備会主催の
「第276回例会・ガニザの沢の少年少女サワガニウォッチング」へ参加してきました。

この日は雨降りの中でしたが、
岩手大学獣医学科の学生さんたちが、研究のためサワガニを探しているということで参加していました。

サワガニは、感染症(肺臓ジステマなど)を引き起こす肺吸虫の中間宿主であり、
生食あるいは不十分なサワガニを食用とした場合に発症するのだそうです。

メスは直径3ミリほどの卵を40~50個ほど産卵、カニの仲間では産卵数が最も少なく、
最も大粒とのこと(少なく産んで確実に育てる)。腹脚に抱えて保護し、幼虫は卵の中で変態し、
孵化する際には、カニの姿となっているところがサワガニの特徴なのだそうです。
そしてサワガニは一生を海と無縁に生活します。
同じく川に生息するモズクガニやアカテガニなどは幼虫を海に放さないとならないそうなので、
サワガニだけの特徴なのでしょうか。
 
水のきれいな渓流(沢)・小川に多いので、水質指数1(奇麗な水)の指標生物ともなっているのだそうです。

勉強しながら集合場所へ到着。
さらに山道を車で行き、サワガニ採取ポイントまでは歩いて行きます。
途中、ミズバショウなどの季節の植物も!

P1600634.jpg

ガニザの沢では、石の下などを探し、やっと2匹のサワガニを探すことができました。

P1600633.jpg

雨が強くなってきたこともあり、この日はこれにて終了。
サワガニたちは、学生さんたちの研究用として持ち帰っていただきました。
(きっと素晴らしい論文を書いていただけるはずです…!)


この他にも、準備会さんでは定期的に自然体験などの活動をしていらっしゃいます。
今後のイベント情報は、「イベントカレンダー」にも記載していますので、参考にしてみてくださいね^^
 ►イベントカレンダー:http://www.iwate-eco.jp/calendar.html

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このページは、staffが2016年5月22日 17:40に書いたブログ記事です。

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