【取材】田植え体験と椿植樹地草取りツアー

 5月21日(土)・22日(日)に、
NPO法人べルダレルネーヨ、(有)ネパリ・バザーロ主催のイベントに参加してきました。

最初は奥州市のアグリ笹森さんへ。
農業法人を立ち上げて、高齢化で農業を続けることが困難となった方の土地を借り、
農作業を請け負うというシステムなのだそうです。
全体のうちの半分は無農薬・低農薬で耕作しているとのお話がありました。

ここでは田植えを行いました。

はじめは恐る恐る足を入れていましたが、だんだん慣れてきて、最後には
参加者で分業までできるようになりました。地道な手植えですが、機械では味わえない趣もあります。
田んぼも大事な生態系をはぐくむ身近な環境ですね。

お昼をいただきながら、参加者同士の交流も深めました。

その後、稲刈りを約束し、一路陸前高田市へ。

宿泊をする箱根山テラスに到着し、交流会では、陸前高田市で活動されている方から、
震災以降のお話を聞きすることもできました。

一泊し、二日目は「椿のみち」さんでの活動です。
震災支援をきっかけに、椿油の製油をする工房として地域振興にも携わっておられます。
昔から食用として重宝していた椿油を、地元のもので産業として確立させ、椿の里にしたいという
想いがあっての活動です。
こちらでは、椿植樹地の草取りと、椿油の工房見学をさせていただきました。

草取りでは、椿の生育の特徴や、草取りの方法などを伺い、作業を行いました。
生育の良い場所とあまりよくない場所では肥料の撒き方も異なるそうです。
草取りをした場所の下のほうには田んぼがあるのですが、
地元の方々が、海があり、田んぼがある美しい風景を残したいということで、
海水に浸かってしまった田んぼを復活させたのだそうです。
そのお米のブランドはもちろん「たかたのゆめ」。
塩分が幾分残っていた1年目のお米は、とてもおいしかったそうです。

工房の見学では、手仕事で椿の実を選別する作業の体験。
椿の実は、生ではおいしいものではないそうですが、搾油機からは少しずつきれいな油が流れていました。
ここで絞られた椿油は、ネパリ・バザーロさんで販売もされているのだそうです。

その土地の風景や環境は、そこに住む方々によって守られているのだと思います。
震災以降は、県外の方々からも支援があり、ここで生まれた人と人とのつながりによって
新たな活動や産業が生み出されている様子を垣間見ることができました。

参加された皆さんや受け入れてくださった施設の皆さん、ありがとうございました。

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このページは、staffが2016年6月 8日 17:23に書いたブログ記事です。

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