【取材報告】流域活動支援を行いました。 ~環境マイスター紫波~

 盛岡広域管内流域協議会のメンバーである環境マイスター紫波(佐藤喜一会長)の会員18人が75日雫石町に生育する天然記念物の蝶(チョウセンアカシジミ)の保護活動を見学しました。

訪れたのは、同じく流域協議会のメンバーであり長年にわたりチョウセンアカシジミの保護活動を続けてきた雫石環境パートナーシップ代表高橋良和さんのフィールドです。環境学習交流センターでは、この活動に同行し両団体の活動を側面から支援しました。

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13:00に雫石町役場駐車場に参加者全員が集合した後、チョウセンアカシジミが産卵する樹木デワノトネリコが生育する雫石墓地公園に向かいました。墓地公園では、チョウセンアカシジミが産卵する樹木デワノトネリコとチョウセンアカシジミの生育環境について高橋良和さんが解説を行いました。

その際、デワノトネリコの枝に産卵していたチョウセンアカシジミの卵を発見、参加者全員がこれをじっくり観察しました。直径1mmほどの小さなチョウセンアカシジミの卵5個ほどです。これが育ちデワノトネリコの葉を食べ蝶になっていくのかと思うと感慨深いものがありました。

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14:00御所湖広域公園(野菊公園)に移動し、高橋良和さんが18年にわたりデワノトネリコを増やすための活動を行ってきた経緯を伺いました。参加者からは行政が天然記念物の保護にそれほど前向きでないのは何故か?生物の保護は総論賛成、各論になると利害関係がからみ伸展しない。もっとチョウセンアカシジミを前面に出し雫石の地域活性策に役立てるべきなど、活発な意見交換が行われました。

高橋良和さんは雫石の宝として、蝶の存在を子どもたちに知らせ、引き継いでいかなければ、忘れられてしまう、この危機感を参加者に伝えました。環境マイスター紫波では、県内各地に出かけ勉強会を積極的に開催しています。次回は一関に生息するハッチョウトンボについて見聞をひろげたいとの抱負を語っていました。

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このページは、staffが2020年7月24日 12:19に書いたブログ記事です。

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