講座タイトル:もりおか星空セミナー
開催日時:令和7年4月19日(土)13:30~15:00
会 場:いわて県民情報交流センター5階 環境学習交流センター
講 師:吉田 偉峰氏
内容
・身近な星空環境の現状
・星空環境保全の最新情報
・盛岡市の星空環境調査報告
・盛岡第一高等学校天文部の光害調査発表
・光害自由研究発表(発表時中学2年生)
【実施風景】
●吉田 偉峰氏
・盛岡星まつりの紹介
毎年春先に開催2008年5月から継続開催
星空を見るだけの祭り
身近な星空の周知と保全
星好きの周知と保護
・星空環境の基礎知識
・盛岡市景観条例
「潤いと彩の街の風景づくり」について
●盛岡第一高等学校天文部
・盛岡第一高等学校天文部の紹介
令和5年度は「星空の街・あおぞらの街」全国協議会表彰で環境大臣賞団体賞を受賞した。
環境保全を意識啓発、普及する活動をたたえるもので最高賞にあたる。
「光害」に問題意識をもって調査したことなどが評価された。
・盛岡市の光害調査報告(盛岡第一高等学校天文部)
令和元年度:目視による観測
令和2年度:スマートフォンで夜空を撮影し画像解析ソフトで明度を算出
令和令和3年度:スマートフォンとSQM-Lの比較。
SQM-Lを用いた市街地での光害調査方法の改善
SQM-Lの測定角度が10°ということであったが数値的におかしい問うことがわかり調査研究をした 結果範囲が50°くらいまで影響を受けていることが分かった。そのことから独自でフードをつくり調査を行った。
・独自のフードの課題
内側が白かったため内側で反射した光も数値にでてしまった。
→改善として内側を黒くして反射しないような工夫を行った。
自作のフードのため大量に作ることができず調査が特定の地域に限られた。
→今後個数を増やして調査範囲を広げていきたい。
●光害研究発表(中学2年生)
・動機と研究の方針
小学5年生までの自由研究のまとめと6年時の新たな自由研究について発表。
2024年度の「身近な星空環境調査追加研究」について報告。
小学4年生理科の授業でプラネタリウムをみた時に、盛岡では実際どれくらい星が見えるのか気になり自由研究を行った
盛岡における実際の星空の見え方
星空観察に適した地域の傾向
・小学6年生時には卒業研究のテーマとして卒業研究を行った。友人や知人への取材を通して星空観察に適した地域の傾向を把握することをめざした。
自宅周辺の星空マップの完成も目指す。
・星好き等への取材結果
過去に見たベストな星空の回答
過去に見たワーストな星空の回答
クラスメートへの取材結果
・過去に見たベストな星空の環境という問いに対して
明らかに暗いと考えられる場所の回答や暗さに疑問のある場所の回答が多く星空というよりは夜景のイメージの回答が多いのではと感じた。