【取材】守り育てよう 黄金の森と水

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森林総合研究所東北支所 創立50周年記念講演会
「守り育てよう 黄金の森と水」

日時:2009年11月6日(金)14:00〜16:30
会場:雫石町「ホテル森の風 鶯宿」
主催:(独)森林総合研究所 東北支所

内容:
○講演
(1)「水源の森の働き〜その機能強化策を考える〜」
    森と緑の研究所所長 村井 宏氏
(2)「農作物を育てるいのちの水、母なる森林」
    都留文科大学社会学科講師 泉 桂子氏
(3)「森が育てた海のめぐみを山に活かす」
    岩手県立大学総合政策学部教授 山田 一裕氏
○質疑応答

森林総合研究所東北支所の創立50周年記念講演会を取材してきました。
テーマは森と水。
動植物の住みかとなり、私たちの暮らしに必要な資源を生み出し、水源涵養という「緑のダム」としての機能を有するなど、さまざまな働きを持っている森と、そんな森と密接に関わり合っている水についての講演会です。

発表者は3名。
村井氏からは、水源の森の働きや被害の様子、水の働きを定量的に評価するためのさまざまな技術について、森林の機能強化のための事例紹介。
泉氏からは、農業用水と森林の歴史や課題について。
山田氏からは、日本の水環境の現状や森の機能、水産廃棄物を活用した緑の再生活動についてのお話がありました。

それぞれの講演を通して聞くことで、森と水の働き、人との関わり、問題と再生活動について、より理解を深められる構成になっていました。
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091106c.JPG印象的だったのは、泉氏のお話。
文系学科で森林や林業について学生たちに伝えていることについて「森林とは、技術や社会(政治)に影響されるもの。観察学習や研究対象として米を作り育てることを通じて、人は木を使い、食べ、生きているということを感じて欲しい」との思いでいるとのこと。
森や水はすべての人に関係する大切な存在である、ということを改めて感じた講演会でした。

 

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このページは、staffが2009年11月28日 10:04に書いたブログ記事です。

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