11月12日(土)15:30〜18:00、岩手県公会堂にて
「プレあかり学級 ―エネルギーと未来と私の暮らし―」という、
小さな環境イベントが開催されたので取材に行ってきました。
「あかり学級」とは“古くて新しい未来”をキーワードに、
環境・エネルギー・食・自然・コミュニティ・伝統など、
私たちのこれからの“暮らし”を考えていく体験型学習の学級で、
来春から、正式にスタートしていく予定で、クラスメートも常時募集中だそうです。
第1部では、「ap bank fes’11 Fund for Japan」で、
第1部では、「ap bank fes’11 Fund for Japan」で、
音楽プロデューサーの小林武史氏、エネルギー革命家の飯田哲也氏、
環境ジャーナリストの枝廣淳子氏、社会学者の宮台真司氏が参加して行われた
トークセッション「エネルギーシフトの時代へ」を上映。
幸せとは何か、どうすれば原発への依存をやめて
いち早く新エネルギーに切り替えてゆけるかをテーマに激論が交わされました。
小林氏は「3・11以降エネルギーへの考え方が大きく変わった。
何を私達はしていけばいいのかを考えよう」と呼びかけ
枝廣氏は「原発賛成派と反対派というように、
今、極端に二つに分かれて意見をぶつけあっているが、
冷静に一つ一つ問題点を共に見つめ合い、話し合いながら、
どう改善していけばいいのかを共に考えていくべきだ。」と語り、
飯田氏は「3・11で明らかになった国や行政には頼れないという現状を直視しなければならない」
と力強く語っていました。
宮台氏は「人任せにしている日本人の体質に問題がある。
自分で取り組んでみれば楽しいと思えることが多く、
そこからエコにつながっていく。」と力説していました。
セッションの終わりには、とにかくみんな1人1人が頭で考えているだけでなく
できることを実際に始めていくアクションを起こしていこう!という話でまとまりました。
第2部では、『森と風のがっこう』(NPO法人岩手子ども環境研究所理事長)の吉成信夫氏の講演。
第2部では、『森と風のがっこう』(NPO法人岩手子ども環境研究所理事長)の吉成信夫氏の講演。
内容は『森と風のがっこう』の10年間の経緯や震災後の活動報告、
環境汚染物質の絵本「だいじょうぶ?だいじょうぶさ!」の読み聞かせ
今後の全国的エコビレッジ構想の動きの紹介。
自然エネルギー100パーセントを目指すために
「エネルギーのベストミックス(太陽光・太陽熱・風力・バイオマスの組み合わせ)」の進めなど、
内容があまりにも盛り沢山で、時間が足りなかったように感じました。
10年前の『森と風のがっこう』設立時の貴重なビデオ映像も流され
若かりし吉成氏の姿が映っていました。
現在では『森と風のがっこう』に太陽光パネルを寄付してくださる企業があり、設置する事が決定し、
念願の目標だった「100パーセントのエネルギーの自給自足」を実現できるそうです。
岩手県の中でも環境の先進地として、くずまき町の『森と風のがっこう』は
今後ますます高い注目を浴びる事になりそうです。
震災後、エネルギーの事を中心に環境への関心が全国的に高まってきており、
今回のイベントは特にお子様連れの参加者も多く、
放射能問題への関心の高さを感じました。
イベントの講演会が終わり、
吉成氏に直接「土日環境学習講座(環境学習交流センターで開催)」の講演もお願いしてみたところ、
「いいですよ!」と快く引き受けてくださいました。
日にちはまだ未定ですが、センターでの吉成氏の土日環境学習講座も乞うご期待を!
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