森川海の最近のブログ記事
こどもエコクラブ交流会「三陸の子供たちとの交流&震災からの自然の回復を体験してみよう!!」
10月2日(日)、NPO法人環境生態工学研究所(仙台市)主催、
旧松尾鉱山跡地(八幡平市)の植樹活動へ参加してきました。
かつては「雲上の楽園」と呼ばれるほど隆盛を極めていましたが、閉山後は
鉱山から大量の強酸性水が赤川に流入し、北上川を汚濁していたため、大きな社会問題となりました。
現在は新中和処理施設が稼働し、抗廃水は中和されて流されています。
また旧松尾鉱山跡地の森林は、露天掘やズリの堆積等により荒廃しました。
県の専門家らによる、樹木の自立的遷移が始まるまでは人工的に植樹が必要との見解から、
現在は植樹活動が行われるまでとなっています。
今回は、仙台からの参加者や岩手県内の参加者も含め200人ほど。
グループごとに4区画を受け持ち植樹をしてきました。
スラグ、バ―ク(樹皮など)堆肥、海藻(カキ殻)、土をスコップでよく混ぜ、
真ん中を少し高くして、植える土壌を作ります。
そして、防風柵の側にアキグミ2本、20~30cm離してナナカマド1本、ダケカンバ1本を植えこみました。
この樹種も、鉱山周辺の在来種として選ばれているものです。
バ―クを被せて、マット状の表土を軽くかぶせて、終了です。
ここに、28年度植樹という記念看板を立て、その前で記念撮影。
以前に植えられた箇所も木々が育ってきている様子がわかりました。
地道な活動ではありますが、長く続けられることで効果が表れてくるのだと思います。
北上川流域に住んでいる私たちにとっては、無関係なことではないですよね。
岩手の豊かな自然環境を保つための取組を、
多くの方に知っていただく機会にもなったのではないでしょうか。
5月21日(土)・22日(日)に、
NPO法人べルダレルネーヨ、(有)ネパリ・バザーロ主催のイベントに参加してきました。
最初は奥州市のアグリ笹森さんへ。
農業法人を立ち上げて、高齢化で農業を続けることが困難となった方の土地を借り、
農作業を請け負うというシステムなのだそうです。
全体のうちの半分は無農薬・低農薬で耕作しているとのお話がありました。
ここでは田植えを行いました。
はじめは恐る恐る足を入れていましたが、だんだん慣れてきて、最後には
参加者で分業までできるようになりました。地道な手植えですが、機械では味わえない趣もあります。
田んぼも大事な生態系をはぐくむ身近な環境ですね。
お昼をいただきながら、参加者同士の交流も深めました。
その後、稲刈りを約束し、一路陸前高田市へ。
宿泊をする箱根山テラスに到着し、交流会では、陸前高田市で活動されている方から、
震災以降のお話を聞きすることもできました。
一泊し、二日目は「椿のみち」さんでの活動です。
震災支援をきっかけに、椿油の製油をする工房として地域振興にも携わっておられます。
昔から食用として重宝していた椿油を、地元のもので産業として確立させ、椿の里にしたいという
想いがあっての活動です。
こちらでは、椿植樹地の草取りと、椿油の工房見学をさせていただきました。
草取りでは、椿の生育の特徴や、草取りの方法などを伺い、作業を行いました。
生育の良い場所とあまりよくない場所では肥料の撒き方も異なるそうです。
草取りをした場所の下のほうには田んぼがあるのですが、
地元の方々が、海があり、田んぼがある美しい風景を残したいということで、
海水に浸かってしまった田んぼを復活させたのだそうです。
そのお米のブランドはもちろん「たかたのゆめ」。
塩分が幾分残っていた1年目のお米は、とてもおいしかったそうです。
工房の見学では、手仕事で椿の実を選別する作業の体験。
椿の実は、生ではおいしいものではないそうですが、搾油機からは少しずつきれいな油が流れていました。
ここで絞られた椿油は、ネパリ・バザーロさんで販売もされているのだそうです。
その土地の風景や環境は、そこに住む方々によって守られているのだと思います。
震災以降は、県外の方々からも支援があり、ここで生まれた人と人とのつながりによって
新たな活動や産業が生み出されている様子を垣間見ることができました。
参加された皆さんや受け入れてくださった施設の皆さん、ありがとうございました。
5月7日(土)、岩手自然ガイド協会設立準備会主催の
「第276回例会・ガニザの沢の少年少女サワガニウォッチング」へ参加してきました。
この日は雨降りの中でしたが、
岩手大学獣医学科の学生さんたちが、研究のためサワガニを探しているということで参加していました。
サワガニは、感染症(肺臓ジステマなど)を引き起こす肺吸虫の中間宿主であり、
生食あるいは不十分なサワガニを食用とした場合に発症するのだそうです。
最も大粒とのこと(少なく産んで確実に育てる)。腹脚に抱えて保護し、幼虫は卵の中で変態し、
孵化する際には、カニの姿となっているところがサワガニの特徴なのだそうです。
そしてサワガニは一生を海と無縁に生活します。
同じく川に生息するモズクガニやアカテガニなどは幼虫を海に放さないとならないそうなので、
サワガニだけの特徴なのでしょうか。
勉強しながら集合場所へ到着。
さらに山道を車で行き、サワガニ採取ポイントまでは歩いて行きます。
途中、ミズバショウなどの季節の植物も!
ガニザの沢では、石の下などを探し、やっと2匹のサワガニを探すことができました。
雨が強くなってきたこともあり、この日はこれにて終了。
サワガニたちは、学生さんたちの研究用として持ち帰っていただきました。
(きっと素晴らしい論文を書いていただけるはずです…!)
この他にも、準備会さんでは定期的に自然体験などの活動をしていらっしゃいます。
今後のイベント情報は、「イベントカレンダー」にも記載していますので、参考にしてみてくださいね^^
►イベントカレンダー:http://www.iwate-eco.jp/calendar.html
4月3日(日)、岩手自然ガイド協会設立準備会主催の
「第275回例会・少年少女盗人森(ぬすっともり)のシロップ探し」へ参加してきました!
今回、樹液をいただくのはイタヤカエデの木。
カエデ類は、早春、芽吹くためのエネルギーのために樹液をつくっており、
私たちは、その樹液をいただくことになります。
採取の前にはお酒を少しだけかけて、感謝の気持ちを表しているそうです。
【イタヤカエデの木に設置された樹液採取のペットボトルとお酒】
【ドリルで穴を開けているところ】
この日は雨模様で、樹液の出が悪かったため、前日に設置していたものを使うことになりました。
樹液原液を沸かし、紅茶葉を入れると樹液ティーの出来上がり!
また、樹液原液を使ったホットケーキも一緒に作り、自然の恵みをたくさんいただきました。
岩手自然ガイド協会設立準備会さんは、活動を始めて27年になるとのこと。
途中から、20年前に参加していたという、かつては少年少女だった学生さんも参加してくれました。
地道に続けてきた活動の目的が伝わっているようで、皆さんが嬉しそうにしていたのが印象的でした。
この他にも、準備会さんでは定期的に自然体験などの活動をしていらっしゃいます。
今後のイベント情報は、「イベントカレンダー」にも記載していますので、参考にしてみてくださいね^^
►イベントカレンダー:http://www.iwate-eco.jp/calendar.html
岩手県で作成している「いわて森・川・海活動事例集」というものをご存知でしょうか?
県内の森・川・海において環境保全を行っている団体の様々な取組を紹介し、
他の環境保全団体の方々に参考にしていただくとともに、連携交流に役立てていただくことを目的に
平成20年度に作成されたものです。
平成24年度には、新たに6事例が追加されています
「いわて森・川・海・活動事例集」
(県で作成しているHPへ飛びます)
地域の環境保全活動について知るだけではなく、参加することもできます!
ぜひ参考にしてみてください^^
平成24年度
いわて水と緑の交流フォーラム
地域における水と緑を守り育てる活動の紹介を通じ、活動団体相互の連携交流や
活動に対する県民の皆さんの理解と参加の促進を目的として、下記の通り
フォーラムが開催されます。ぜひ、ご参加ください。
【日 時】 2012年10月28日(日)13:00〜16:00
【会 場】 エスポワールいわて(盛岡市中央通1-1-38) 2階大ホール
※入場無料
【定 員】 100名
【申 込】 下記の「申込用紙」でお申込みいただくか、メールにてご連絡ください。
チラシ(表面) PDF / チラシ(裏面)【申込用紙】 Word ・ PDF
※申込書(チラシ)は、当センターでも配布しております。
【プログラム(予定)】
13:30 岩手県環境保全活動表彰
水と緑を守り育てる活動知事感謝状贈呈
13:30 開会
13:40 基調講演
「水環境を支える地下水の流れ」
講師 : 豊島 正幸 氏 (岩手県立大学総合政策学部教授)
14:50 感謝状受賞団体による活動事例発表・意見交換会
○大沢農村振興会(洋野町)
○特定非営利活動法人北上川中流域エコミュージアム推進会議(奥州市)
○特定非営利活動法人エコスタディいさわ(奥州市) ほか
16:00 閉会
【主 催】 岩手県
【お問合せ】 岩手県環境生活企画室
電話:019-629-5329 FAX:019-629-5334
mail:AC0001★pref.iwate.jp(★を@に変えてください)
岩手県では、いわての水と緑を守り育てるための活動をしている方々の活動を紹介し、
活動の連携や交流を図るとともに、県民の皆さんに「いわての水」について考えていただくため、
「水と緑の交流フォーラム」を開催します!
【日時】2011年1月29日(土)13:00〜16:00
【会場】いわて県民情報交流センター アイーナ8階 804B会議室
【定員】100名
【プログラム】
○水と緑を守り育てる活動知事感謝状贈呈
○基調講演「流域のつながりと生物多様性」
講師:平塚 明 氏 (岩手県立大学総合政策学部教授)
○感謝状受賞団体による活動事例発表・意見交換会
プログラム詳細および、申込書については、岩手県のHPをご覧下さい。
また、環境学習交流センターでもチラシ(申込書付き)を置いてあります
★☆ 昨年のフォーラムの開催報告 ☆★